リバウンドを乗り越えてダイエットを成功させる

短期のダイエットを何度も失敗し、減量とダイエットを繰り返すことを「ヨーヨー現象」とか、「ウエイトサイクリング」といいます。
この現象を繰り返しているうちに、だんだんダイエットしにくい体質になっていきます。

このことは、マウスを使った実験でも証明されています。
マウスの体重を減量したところ、一度目は減量に21日、もとの体重に戻るのに46日かかりました。
ところが二度目は減量に46日もかかったのに、もとに戻るのにたった十四日しかかからなかったのです。
減量の回数が多くなるほど痩せにくく、しかもリバウンドしやすくなるのです。

なぜ、痩せにくい体質になるのでしょうか。

無理なダイエットをして急激に体重が減ると、これ以上体の脂肪を分解してエネルギーにするのは危険だと体が判断します。
そこで脂肪の分解の代わりに基礎代謝量を低くして、エネルギーを効率よく利用しようとします。
すると、少しの摂取カロリーで脂肪がたまりやすい、太りやすい体質になってしまうのです。
そこで減量に成功したと思って油断すると、みるみるうちに太ってしまうのです。

いったん減量するとことまでは、たいていの人が到達できます。
ところがそのあとでリバウンドをせずに、その体重を維持できるかどうか。
つまりリバウンドをいかにうまく乗り越えられるかどうかが、ダイエットの成否を決めるカギなのです。